リクルート(東京都千代田区)は今月21日、「SUUMO住み続けたい街ランキング2024」の首都圏版を発表した。
ランキングの対象となったのは、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県(以下1都4県)の夜間人口上位1000駅または乗降客数上位1000駅、ならびに昨年以降に新しく開業した駅の合計1057駅。加えて1都4県に所在する自治体の中で、1次調査で30人以上の有効回答が得られた283自治体。1都4県に居住する20歳以上の男女(1次調査:31万7222人 2次調査5万1211人)を対象に「住んでいる街の魅力」40項目、「住んでいる街との関わり」24項目をヒアリングした結果となる。
調査の結果、「住み続けたい街(駅)ランキング2024」第1位に選ばれたのは「みなとみらい」、2位には「馬車道」がランクインし、みなとみらい線の主力駅がツートップを飾った。両駅は「いろいろな場所に電車・バス移動で行きやすい」、「雰囲気やセンスのいい飲食店や個人商店がある」など「住んでいる街の魅力」40項目のうち13項目で1位を獲得。「Kアリーナ横浜」をはじめ再開発トピックスへの期待感も高評価の一因となる。
ランキングの3位には「北参道」、4位には「浜町」、5位には「東銀座」と続いた。生活利便性の高さ、住民が誇れる要素がある等の特徴を持った駅が上位を占めている。
また「家賃が手ごろで満足度が高い 住み続けたい街(駅)ランキング2024」も発表。東京都の市部版では南武線の「谷保」が1位を獲得。「立川」と「府中本町」の間に位置する「谷保」は自然豊かな立地が特徴で、昨今は官民連携による町おこしやシェアキッチン・シェア店舗なども開業している。文教地区の「国立」から約2kmで家賃相場は10・1万円、国立の約半分というコスパの良さも評価につながった。
そのほか、同ランキングの埼玉版では1位に「北大宮」、2位に「加茂宮」、3位に「大宮公園」が選出。千葉版は1位が「舞浜」、2位が「鬼越」、3位が「京成中山」という結果となった。
今回のランキングについて、SUUMO副編集長の笠松美香氏は「首都圏全体で家賃相場が上がっていますし、物件の価格も上昇しています。賃貸においては都心部の方がその傾向が顕著です。実際に継続して住んでいてもオーナーさんから家賃の値上げを交渉される方も増えていますが、ターミナル駅を離れるだけでぐっと安くなる。こうした視点も持ち合わせていれば、自分に合った街を見つけられるのではないでしょうか」と語った。
SUUMO住み続けたい街ランキング 2024首都圏版 1~10位
順 位 駅 名 評価点
1 みなとみらい 89.18
2 馬車道 88.03
3 北参道 87.27
4 浜町 86.71
5 東銀座 86.67
6 三越前 86.60
7 鵠沼 86.46
8 湘南江の島 86.18
9 半蔵門 86.15
10 戸越公園 86.01