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東急不動産 都内に小型ビル5棟を開発 「COERU」シリーズ3棟新築・2棟は改装で24年度中に竣工

 東急不動産(東京都渋谷区)は、都市型コンパクトビルシリーズ「COERU」5棟を2024年度中に竣工させると発表した。

 「COERU渋谷公園通り」、「COERU東新宿」、「COERU渋谷青山通り」は新築、「COERU渋谷道玄坂」と「COERU渋谷イースト」は既存ビルのリニューアルとなる。

 渋谷二丁目に位置する「COERU渋谷イースト」は、延床面積697・30㎡、RC+S造地上6階建ての複合ビル。1階は店舗、2~5階は内装家具付きオフィス。前身は1972年に新築された共同住宅で、建物の前面側に増築することで、未消化となった容積率を有効活用。下層階を増築、上層階を減築し、減築の過程で吹き抜けのある開放的な区画やルーフテラスを設置した。また、柱巻の耐震補強を採用し、現行の耐震基準と同等の耐震性能を確保している。

 内装家具付きオフィスのフォンブースの机や受付台には、同社保有林で生まれた間伐材を利用する。屋上バルコニーに設置予定の植栽の一部には、既存の建物のコンクリート廃材を利用する。

 新築の「COERU東新宿」は、延床面積533坪、S造地上10階建て。明治通り沿いの「東新宿」駅交差点に位置する。エントランスホールには、再生材(発電所で発生する灰等)を用いた床材等を活用する。竣工は、今年冬を予定している。

 「COERU」は資材・資源の再生による環境への配慮、フレキシブルな場の提供、自然や素材を生かした「再生」を想起させるデザインの3点を軸とした都市型コンパクトビルシリーズ。東急不動産では、発想と自由な遊び心で環境課題に向き合いながら、時代や場所の垣根を越えて様々な拠点で、サステナブルな過ごし方・働き方を提供し続けるとしている。

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