ビル業界トピックス

中央日本土地建物 西新橋に木造オフィスビルを着工

 中央日本土地建物(東京都千代田区)は15日、港区西新橋一丁目で木造化・木質化オフィスビルを着工した。建物規模は地上10階。敷地面積338・44㎡(約102・37坪)、延床面積は2623・00㎡(約793・45坪)、基準階面積は223・19㎡(約67・51坪)。竣工は2026年2月の予定。「新たな価値創造への挑戦」、「サステナビリティー経営の進化」を目指す。

 中央日本土地建物では以前から中規模オフィスシリーズ「REVZO」を展開しているが、さらなる快適性の向上と脱炭素社会の貢献につなげることを目的として開発するもの。「合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律(クリーンウッド法)」に則し「産地認証」を取得した木材を使用し森林の持続可能性に配慮されている。従来「REVZO」シリーズで採用している機能・デザインを基盤として木の柔らかさ・温かみが感じられる空間にする。

 特に一部の柱は中央日本土地建物グループが保有する山中湖の山林に自生する「カラマツ」を荷重支持部の一部に使用をする。竹中工務店が大臣認定を取得した耐火集成材「燃エンウッド」に加工。火災が起きた際に石こう系材料が火災熱を吸収することにより人が避難する際に時間を多く確保できるようにする。今回の開発によってはたらく「人」、「環境」を支点においた新たなワークスペースの価値創出とともに脱炭素社会に対応をしたオフィスづくりに挑戦する。

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