ビル業界トピックス

相互住宅 可燃物最大約50%リサイクル テナントで発生した難再生古紙をトイレットペーパーに再生

 相互住宅(東京都品川区)は持続可能な社会の実現に向けたESG取り組みの一環として、4月からコアレックス信栄(静岡県富士市)、神奈川特殊車輌(川崎市川崎区)と協業し「資源循環型リサイクル(クローズドリサイクル)」の導入を決定した。

 相互住宅が一部所有・全館管理する「武蔵小杉タワープレイス」において、ビル内のテナントで発生したミックスペーパーを各階共用部に新設したリサイクルボックスで回収。神奈川特殊車輌が古紙問屋に運搬。コアレックス信栄がそれを仕入れ、トイレットペーパーに再生し商品化する。このトイレットペーパーを購入しテナント自ら使用する形で、ビルとテナントが一体となり資源循環型のリサイクルを推進していく。

 ミックスペーパーとは、段ボール・新聞紙など再資源化を確立している紙類に対し、レシート等の紙くずや封筒、包装紙など可燃物として処分されることの多い紙類。リサイクルが困難とされる切符や紙コップ、窓付き封筒やラミネート加工紙の様な難再生古紙も含まれているが、コアレックス信栄の高度な古紙再生技術により難再生古紙のリサイクルも実現した。これによりリサイクル率の向上と分別の簡易化に繋がり、同ビルで発生する可燃物最大約50%をリサイクルできる見込み。CO2排出量においても、これまで焼却されていたミックスペーパーがリサイクルされることで年間最大約39t削減される。

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