2020年東京オリンピック・パラリンピックの選手村跡地において開発が進められている大規模まちづくり事業「HARUMI FLAG(晴海フラッグ)」について、分譲街区の売主10社は第一工区(板状棟)の完成を発表。メディア向けの竣工披露会を開催した。
「HARUMI FLAG」は、約13haの広大な土地に5632戸の分譲住宅・賃貸住宅、商業施設の合計24棟を建築するほか、保育施設や教育施設、介護住宅などを整備し、多様なライフスタイルを受け入れる人口約1万2000人規模の街づくり計画である。
住宅棟は「SEA VILLAGE」、「PARK VILLAGE」、「SUN VILLAGE」の3つのエリアに分かれており、「SEA VILLAGE」は3方向が海に囲まれたロケーションが最大の特徴。バルコニーのファサードは海辺の軽やかな風景に調和する波状のデザインを採用した。全戸85㎡以上の広々とした設計で、100㎡以上の住戸は246戸。全戸エネファーム(家庭用燃料電池)および蓄電池を設置している。「PARK VILLAGE」は敷地内に広大な中庭を配置。生物多様性の考え方を取り入れた豊富な植物や、親水空間の設置によって住む人に憩いを提供する。
また共用施設としては、街区全体の緑化率の向上に配慮するとともに、さわやかな見晴らしを楽しめるプライベートな庭園空間を演出する「SORA TERRACE」があり、併設のビューラウンジでは気楽に利用できるカウンター席からくつろげるボックス席まで、ベイエリアの美しい景色を楽しめる空間となっている。
竣工披露会のプレゼンテーションで登壇した三井不動産レジデンシャル都市開発三部事業室の古谷歩氏は「官民連携で整備を行い、敷地や公園、道路といった街を構成する要素を統一したデザインとすることで、敷地の境界を感じることなく一体的で美しい街並みを実現しました」と述べる。「HARUMI FLAG」では今月より住居棟の入居が開始となり、4月1日の街びらきを予定している。