東急コミュニティー(東京都世田谷区)は、既存オフィスビルのZEB・BELS認証取得に向けた提案を推進する「EMドック」を製品化。2023年5月より提供開始した。
EMドックは、同社が「Enchanted in 1 minute(1分で魅了する)」をコンセプトに構築した仕組み。オフィスビルにおいて通常の建物・設備点検では行われない分析調査を行い、1枚のシートに見やすく・分かりやすく調査結果をまとめて、ビル・不動産オーナー等のクライアントへ提示する。同社が現状の省エネ性能を診断し、BELS認証のレベルを判断することで、BELS認証への適切な提案・支援を行うことが可能だ。またオーナー等は多面的に建物の管理運営上の課題を把握でき、それらに意識・関心を持つことで、大幅にビルの安全性や資産価値向上にも繋がる。
更に同社ではEMドックからの要望に応じて、BELS認証取得に関する資料作成、手続き等をワンストップサービスで提供可能。今年は首都圏から始め、31件のビルオーナーに提案。東京都品川区に立地する「サンウエスト山手ビル」で、BELS認証星4を取得した実績を有している。
環境問題は世界的な課題となっており、日本においても2030年度を目標に、13年度と比較し温室効果ガス46%削減という目標値が設定されている。マンションやビル、商業施設、公共施設などの総合不動産管理会社である東急コミュニティーは、環境問題を取り組むべき重要課題と位置付けて、今後は積極的にEMドックによる建物分析調査、ZEB・BELS認証取得支援を推進していく。