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新潟・佐渡で廃校グラウンドを活用 世界遺産登録に伴う宿泊施設不足を補完

 エリアノ(東京都千代田区)は今月8日、新潟県佐渡市の地元企業・佐渡精密と連携し、廃校となった小学校グラウンドにトレーラーハウスを活用した宿泊施設「佐渡風流~nagomi~」を開設した。同施設は4~5名まで宿泊可能なトレーラーハウスを複数台実装することで、より幅広い旅行者やビジネス客の受け入れに資することを目的とし、佐渡市とエリアノが内閣官房によるデジタル田園都市国家構想交付金の採択を受け、佐渡精密が宿泊事業運営に賛同することにより実現した。

 佐渡市は日本海で最大の面積を誇る離島で、自然や文化、歴史の多様な魅力・特徴を持つエリア。先月27日には佐渡金山がユネスコ世界遺産登録に決定したこともあり、今後島内では宿泊施設の不足が進行するものとみられている。

 そこで佐渡市は2018年に閉校した沢根小学校のグラウンドを活用し、トレーラーハウスによる滞在拠点を構想。本計画は「廃校跡地を再活用して宿泊施設の拡充を図ること」、「佐渡の観光やワーケーションを受け入れることで滞在時間、関係人口、関係企業の増加を図ること」、「災害時の避難場所としての活躍」を目的としている。

 トレーラーハウスは定員5名で、ファミリーやカップルなどの個人利用のほか、ゼミ合宿といった学生の利用、ワーケーションやオフサイトミーティングなどのビジネス利用と、幅広い利用機会を見込んでいる。室内には住宅設備(シャワールーム、トイレ、洗面所、キッチン)を設置し、別荘としても利用が可能。内装は白と天然木を基調としたシンプルな色合いをベースとし、佐渡金山を連想させる金色のアクセントクロスを採用。施設は無人チェックイン・チェックアウトの宿泊DXを採用しつつ、遠隔での防犯カメラによる安全対策も実施している。

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