UDS(東京都渋谷区)は、同社の全株式を野村不動産ホールディングス(東京都新宿区)が取得すると発表した。現株主の小田急電鉄(東京都新宿区)と野村不動産ホールディングスとの間で締結された株式譲渡契約によるもので、株式譲渡の実行は2024年4月1日を予定している。
株式取得について野村不動産グループでは、UDSが展開するホテル事業について言及。グループの成長の一翼を担う事業と位置付けているが直営ホテルは4棟(計681室)のみ。UDSを傘下に収めることで、同社が運営する16棟(計1855室)がグループに加わることになる。
野村不動産グループでは「UDSのホテル事業における価値観や、街づくりへの貢献を目指す点、企画・設計から運営までを一貫して手掛ける事業形態などがグループの事業形態と共通しており、互いに連携しノウハウやリソースを活用することで、成長スピードの加速に向けた相乗効果が期待される」としている。
UDSは1992年に「都市デザインシステム」として創業。現在ではホテル/旅館、コワーキングスペース、シェアハウス、学生寮、飲食施設、商業施設などの企画開発、運営を手がける。今回の株式譲渡に際し、「野村不動産グループの一員となることは新たな飛躍の機会となる。同グループが成長のための一翼として位置付けるホテル事業をはじめとして、当社が幅広い分野において培ってきた企画・設計・運営力と同グループのネットワーク・開発力とのシナジーによって、地域・社会をより豊かで持続可能なものとしていくための新しい価値を創造すべく、より一層力強い歩みで推進していく」とのコメントを発表している。