日総ビルディング(東京都千代田区)が東京・銀座のみゆき通りで開発していた「日総第26ビル」。8月末に竣工を迎え、9月14日・15日と2日間にわたり、内覧会を開催した。
これまで日総ビルディングは貸ビル業に加えて、グレードが高いスモールオフィスも展開してきた。地域やエリアによっては需要を加味し、供給量や用途、機能性などを調整し高稼働に繋げてきた。今回の「日総第26ビル」は、東京メトロ「銀座」駅と都営地下鉄も利用できる「東銀座」駅の双方から、約3分の好アクセス地に建つ。規模は地上12階建てで、延床面積は1818・37㎡。1~3階は店舗フロア。4~12階はオフィスフロアとなる。数名利用のスモールオフィスから、約145㎡超の1フロアまで多様なニーズを想定し用意した。
特長としてはスペックや機能性と共に、銀座エリアでも希少な新築ビルであることと、1名から利用可能なスモールオフィスが強み。特に中小規模でありながら高いセキュリティシステムが完備され、有人による受付コンシェルジュ対応も行う。また店舗フロアとオフィスフロアにてエレベーターを分けてアテンドしている点は珍しい。銀座ブランドを魅力に感じ、同地で事務所を構えたい企業は安心して入居できる。ちなみに11階と12階はプレミアムフロアとなっており、一部既に入居テナントも成約済み。外資系企業や士業関係からの問い合わせがあり、銀座ブランドやオフィスグレードを加味したものと推測される。
8階にはオフィス階入居者向けにコモンスペースを設けた。広々としたラウンジでは、入居者がリフレッシュスペースとして利用可能。また入居者同士のコミュニケーションの場にもなり、会議室はゲストを招いての打ち合わせの場所としても機能する。無人のオフィスコンビニもあることから、軽食やブレイクタイムのサポートにもなる。
営業部の藤本千尋氏は「会社設立から多少時間が経過し、徐々に社員も増やし成長していきたい。銀座ブランドや駅から近い、グレードの高いオフィスに移転したい。その様な想いの少数精鋭企業には最適だと思います」と語った。同ビルのように新築ビルの開発に加えて、オーナー保有の土地活用や築古ビルの資産運用などにも対応していく。